
企業情報
代表者: 関博文
屋 号:神崎与五朗商店 どら太朗
業 種: あんこ・どら焼き専門店
創 業: 令和6年11月
所在地: 高岡市末広町
企業概要
「どら太朗」は、富山県高岡市に店舗を構える「あんこ・どら焼き専門店」です。
最大の特徴は、ご注文をいただいてから一枚一枚手焼きする「焼きたてどら焼き」です。焼き上がりすぐの熱々の状態でお客様へお渡しし、一口目を10秒以内に召し上がっていただくことで、究極の焼きたて体験をお楽しみいただけます。
また、どら焼きに加え、砂糖を使用しない発酵あんこなど、小豆の魅力を活かした商品も販売しています。
創業のきっかけ
もともとは老舗和菓子店に勤務していましたが、家庭の事情などから心労が重なり退職しました。人生の先が見えないほど苦しい時期を過ごす中で、恩人となる人との出会いをきっかけに少しずつ前を向くことができました。
そうした経験から磨いてきた技術を活かし、どら焼き、あんこを通して今度は自分が人に元気や温かさ、そして「もう一歩前に進む力」を届けたいと思うようになりました。
能登半島地震の際には、度々被災地でのボランティア活動や炊き出しに参加しました。温かいぜんざいやどら焼きを食べた方々の笑顔を目の当たりにし、和菓子を通じて人に元気を届けられることを改めて実感しました。元気を届けるつもりで訪れた私自身が、逆に多くの力をいただいたように感じています。
自分が受け取ったエネルギーを今度は別の誰かへ。それが私の創業の原点です。

事業のこだわり
私が届けたいのは、どら焼きやあんこそのものではなく、お客様が笑顔になり、「また明日から頑張ろう」と思えるような前向きな気持ちです。
店舗では、お客様一人ひとりの様子を見ながら、その方に合わせてお声がけをしたり会話をしたりする「心の接客」を何より大切にしています。
その想いを届けるために商品にも妥協はしません。どら焼きは一枚一枚手焼きし、あんこは炊いている時の豆の音を聞きながら状態を見極め、豆本来の風味や甘さを引き出せるよう、その時々で火加減やタイミングを調整しています。
「焼きたて10秒」にこだわるのも、一番おいしい瞬間を届けたいからです。焼き上がる姿を目の前で楽しみ、熱々のどら焼きを頬張った瞬間に生まれる笑顔までが、私たちの商品だと考えています。
お客様に「来てよかった」「また明日から頑張ろう」と笑顔で帰っていただくこと。それが、どら太朗が何より大切にしているこだわりです。
富山県信用保証協会への相談の経緯・感想
創業を検討するにあたり、まずは金融機関へ足を運びました。そこで、保証協会の専門家派遣事業を紹介してもらったのがきっかけです。
創業について漠然とした不安はありましたが、気軽に相談できる雰囲気だったので、自分の考えていることや悩みを率直に話すことができました。
専門家派遣の感想
保証協会へ相談した段階では、まだお店のコンセプトやターゲットなどが定まっていない状態だったため、マーケティングを得意とする専門家を派遣していただき、それらを明確にすることをゴールにしていました。
自分が実現したいことやお店の方向性を整理しながら、コンセプトやターゲット、商品構成、店舗づくりについて一緒に考えていただきました。アイデアがたくさんあったことから、途中で考えがまとまらず悩むこともありましたが、自分の気持ちに寄り添いながらも、的確なアドバイスをいただいたことで、一つひとつ考えを整理していくことができました。
専門家派遣を通して、「焼きたてのどら焼きで、お客様を元気にしたい」という自分の原点を改めて見つめ直すことができたことは大きな収穫でした。

これから創業される方へ
創業を考えている方には、自分が本当にやりたいことや思いを大事にしてほしいです。周りの意見を参考にしながらも、最後は自分自身が納得できる形を目指すことが大切だと思います。
また、創業前の準備はとても重要です。私は創業前からイベントに出店したり、支援機関へ何度も相談に行ったりと、「やれることは全部やる」という思いで準備を進めてきました。
創業は簡単なことではありませんが、人とのつながりを大切に、できることを着実に積み重ねていくことが、自分らしいお店づくりにつながるはずです。
今後の展望
今後は、どら焼き屋という枠を超え、「小豆の可能性を最大限に生かしながら、人や地域、未来を元気にする事業」へ発展させていきたいと考えています。
商品開発にも積極的に取り組み、小豆の新たな魅力を引き出しながら、より多くの方にそのおいしさや可能性を届けていきたいです。
そうした中で地域の農業とも連携し「小豆を育てるところからお客様へ届けるまで」を地域の中でつながる仕組みができればと考えています。
また、現在行っているどら焼き体験教室のように、子どもたちが食やものづくりの楽しさに触れ、笑顔になれる機会もつくり続けていきたいと思っています。
最終的には、小豆を通じて多くの人が集い、自然と会話や笑顔が生まれる場所をつくることが目標です。
小豆という日本古来の食材が持つ可能性を、現代に合った新しい形で社会へ届ける。
そして、多くの人を元気にし、それを次の世代へつないでいくことが、私たちが目指す今後の展望です。

担当者の声
初めてお会いした際の柔らかな笑顔が印象的でした。専門家派遣を通じてお話を伺う中で、職人として培ってきた確かな技術への自信を感じるとともに、「商品やサービスを通じてお客様を笑顔にしたい」という強い思いを感じました。
多くのことを悩みながらも、一つひとつ形にしていく姿がとても印象的で、オープン時にはじめて焼きたてのどら焼きを頂いた際は、関さんの思いが形になったことを実感し、どこかほっとした気持ちになったのを覚えています。
今後、関さんの思いがどのように事業として広がっていくのか楽しみにしながら、引き続きサポートしていきたいと思います。




