永く愛されるお菓子を目指して、常に変化を続ける洋菓子店

株式会社 リンデンバウム

企業情報

代表者:玉森 周一 
企業名:株式会社 リンデンバウム
創 業:昭和30年
所在地:リンデンバウム 富山県滑川市小泉
    KININAL 富山県魚津市釈迦堂 埋没林博物館内

沿革

1955年 代表者の祖父(玉森新三郎氏)が魚津市で個人創業
    「玉森豆菓子店」の名称で 駄菓子や豆菓子を販売
1967年 洋菓子を扱うことになったことから「玉森洋菓子店」に改称
1974年 リンデンに法人成り。代表者の父(玉森弘氏)が2代目代表取締役に就任
1993年 滑川店をオープン
1995年 株式会社リンデンバウムに改称
2005年 玉森周一氏が29歳で3代目代表取締役に就任(複数代表)
2018年 魚津埋没林博物館内に「キニナルKININAL」をオープン

企業概要

屋号の「リンデンバウム」は菩提樹という意味です。普段使いのお菓子を主に提供する、親しみやすい洋菓子屋さんとして、永く愛されるよう、品質にこだわり良い材料で美味しいお菓子をお届けすることを心掛けています。対照的に「KININAL(キニナル)」は地域外の方も興味を持ってお店に来たくなるような、世界でここにしかないお菓子がコンセプトです。ガラスを多く用いた光あふれる店舗は、独自の空間になっています。

株式会社 リンデンバウム

専門家派遣を受けたきっかけ

会社経営を通じて目指していることは、健全に利益を追求し会社を持続発展させ、利益を働いているスタッフに還元することであり、それを実現することが経営者の役割と考えています。
そのためには、スタッフが持っている現場の生きた情報やアイデアが不可欠と考え、従前から社内コミュニケーションの強化を目指して、アルバイトを含めたスタッフ全員でのミーティングを定期的に行っていましたが、スタッフ側からの自主的な発言は少なく、あまり定着していませんでした。
当社は、過去にも信用保証協会の専門家派遣を経営計画の作成のために利用したことがありますが、その時に派遣してもらった専門家がとても信頼できる方でした。社内コミュニケーション強化の取組みが効果を発揮するよう、改めて専門家の支援を受けたいと考え、取引金融機関にも相談して再度派遣を依頼しました。

効果

スタッフミーティングでは、保証協会から派遣してもらった中小企業診断士の先生や、保証協会の職員の方も参加者の一人となり、会社の財務状況の共有や、商品の改善点、販促の方法などを話し合いました。  
積極的に情報を共有し議論することで、徐々に発言しやすい雰囲気となり、売上や接客に対する意識の変化に繋がりました。会社の経営状況を良い形で共有できただけでなく、スタッフそれぞれが、商品ごとの粗利額など経営の目線を持つことができ、日々の働き方にいい影響を与えることができたと考えています。

株式会社 リンデンバウム

今後の展望について

現在2店舗を経営していますが、表現方法の異なるお店を持つことで、時代の変化に対応し、活路を見出していきたいです。
それと同時に、50年続く当社の「根っこ」の部分も大切にしていきたいと考えています。その部分を忘れてしまうと、会社として迷走してしまうと思うからです。守り続けてきた味を感じられる商品づくりを心掛けることで、これからも永く愛される会社に育てていきたいです。

支援内容

支援のきっかけは金融機関から専門家派遣の依頼を受けたことでした。社長様との面談のなかで、「若い先生で一緒になって考えてくれる方」という希望があったので、社長様との相性を考えて、派遣する専門家を選定しました。
最初の専門家派遣では経営計画の策定をご支援させていただきました。その後に社長様から当初とは異なる内容のお悩みを相談されたことから、改めて専門家派遣を実施しました。社長様から信頼を得ており、かつ、当社の実情を熟知している専門家を派遣することで、社長様が目指されている経営体制の実現に貢献できたと考えています。

株式会社 リンデンバウム

担当職員の声

現社長の玉森周一様は、当地にて永年愛される洋菓子店の3代目として平成17年に代表に就任されました。言葉の端々から、会社や地元の発展を心から願っておられることが伝わってきました。玉森社長はじめスタッフの皆さまからは、私もとても良い刺激を受け、貴重な経験となりました。今後も、伴走支援として当協会が支えになれればと考えております。