企業情報
代表者:江㞍 昭
企業名:株式会社食養の杜とやま
業 種:食品製造販売業
創 業:平成14年
所在地:本社 富山県中新川郡立山町蔵本新
工場 富山県射水市今開発(ニュー・ブリッジ内)
企業概要
「株式会社食養の杜とやま」は、富山県産の有機オーガニック米や合成化学調味料無添加の食材を使用した食品の製造販売業。「五味調和」をコンセプトに掲げ、子供から大人まで安心・安全な食事を提供し、一人でも多くの人が健康になれることを目指しています。
富山県信用保証協会へ相談したきっかけ
当社は平成14年に発足し、主に雑穀を用いた弁当の製造・販売をしていました。前代表と知り合いだったこともあって、令和3年に自分が代表となりました。その際、これまで当社の主な事業であった弁当販売だけでは今後やっていけないと思い、別の強みとして有機オーガニック米を使用した新商品の製造を計画していたところ、取引先の金融機関から「経営計画のブラッシュアップのために保証協会の専門家派遣を利用したらどうか」との提案があり、派遣をお願いしました。
製品・事業へのこだわり
「身体は食べたものによってつくられる」という考えのもと、オーガニック食品や地元産の素材を使用した健康的な製品づくりにこだわっています。安心・安全な製品は、安心・安全な環境からだと考えているので、作業場を常に清潔に保つことを意識しています。衛生面で何か指摘があったり、気づいたりしたらすぐに行動に移します。また清潔な環境は従業員が働きやすい環境でもあります。経営に関わったからには、社員を絶対に幸せにしたい。その思いで現場には常に気を配っています。
富山県信用保証協会に相談してみた感想
過去の経験から、保証協会は保証を行う機関という認識で、敷居が高いイメージがありました。ですが実際に職員の方とお会いしてみると身近に感じて、以前とは抱くイメージが変わりました。やはり直接お話するコミュニケーションは大切だと思います。
専門家派遣の感想
計画を策定するにあたって、中小企業診断士の方を派遣していただきました。現状分析を踏まえ、今後の改善事項をより具体的なものとするためです。既存事業については、製造現場の管理やマニュアル化について整理しました。派遣していただいたときは一番大変な時期だったので、専門家の方と事業の方向性について話すことで、自分の考えを整理できて安心しました。専門家の方に相談できる機会は私たちにとってはよいことなので、専門家派遣を活用できてよかったです。
結果
計画策定後は、計画に沿って既存事業の見直しと新規事業の拡大に取り組みました。主力であった弁当販売の売上げを安定化させるために、お客さまの意見を積極的に取り入れ、好みに合わせて食材の大きさや固さ、味を変更して作るように取り組んでいます。そのかいあってか、新規注文が増えました。ただ現在の生産体制では大量注文に対応できないので、売上げを確保しつつ、人員を増やすなど体制を整えられるようにしていきたいと思っています。
以前から販売していた大豆製品についても、販路開拓のために新たなフレーバーの開発にも取り掛かっています。新商品である有機オーガニック米を使用したおかゆは、新工場(JAS認定工場)が稼働したばかりで、まだ具体的な数字にはつながっていませんが、この工場はレトルト食品や食品加工業務のOEMなども対応できるため、少しずつ引き合いが増えてきています。
今後の展望
将来的に自分が社長から退くときには、今の社員にすべてを任せたいと考えています。そのためには、会社の業績を安定させ、良いスタッフを育成することが大切です。企業方針である「『もの売り』から『こと売り』へ」は、何のために、誰に向けて仕事をしているのかを意識してもらうために掲げています。ただ製品を売るのではなく、お客様に健康に、元気になっていただくことを売り物とする。社員の育成は社長の使命でもありますから、これを意識しながらお客さまの求めるものを作ってもらいたいです。入社したときは大変だったとしても、退職するときに「ここで働けてよかった」と思ってもらえるような会社にしていきたいです。
担当職員の声
江㞍社長は、令和3年に代表取締役になって以降、別会社での経営者の経験を生かし、会社をより良くするため、従業員の方々の意識改革や新規事業の立ち上げなどに精力的に取り組んでおられ、その行動力の高さにいつも驚かされています。現在も販路拡大など新たなことに取り組んでおられることから、引き続きフォローしていきたいと思います。